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【将棋】これだけで脱・初心者!将棋のコツと勝ち方まとめ

 

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「将棋の駒の動かし方はわかる!」

「でも何をしていいのか全然わからない...」

 

将棋というゲームは、ルールを覚えるのも一苦労ですが、それ以上にそこから覚えるべきことが多すぎて、何をしていいのかわからなくなってしまうゲームです。

そして、わからないまま諦めてしまう..

自分もかつてはそうでした。

 

この記事では、丸暗記や難しいくて細かい話を抜きにした、

「何を目的に駒を動かせば勝てるのか」

その考え方を、段階に合わせて紹介します。

 

この記事を読めば、

「動かし方しか知らない人には負けない!」

「クラスの中で1番強い人になる!」

ぐらいの強さになることができる! ......ハズ

 

 

1. ゲームの方針を知ろう!

将棋というゲームは、勝負が始まった瞬間

「さあ!どれを動かしてもいいよ!」と放り出されてしまうゲームです。

チュートリアルもあったものじゃないです。

 

そこで、方針を1つ伝授しましょう。

「飛車で攻めて、金将で守る」です。

 

将棋というゲームで一番攻撃力がある駒は、飛車です。

相手の陣地に素早く潜りこみ、危なくなったらすぐ引き返すこともできます。

 

対して金将は、守りにおいて一番活躍する駒です。

これは単純に、動ける方向が王将の次に多い、7つの方法にも動かすことができるから、多くの方向にニラみをきかせることができます。

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それらを意識しながら、

飛車のいる右側で攻めて、

王将はその反対側の左側に逃がしてあげる

ことを意識しましょう。

飛車を左側に逃がす、「振り飛車」といわれる戦法も存在はしていますが、

こちらは将棋に慣れてきて、戦法を覚える段階になったら覚えていけばいいです。

(ちなみに、飛車をそのままの位置から攻めることを「居飛車」といいます。)

 

ちなみに、一般的には

攻め:飛車、銀将、桂馬の3枚

守り:金将2枚、銀将1枚の3枚

を使うのが良いとはされていますが、戦法によっても変わるため、

まずは、どこで攻めて、どこで守るのか を気にしながら進めていきましょう!

 

 

2. 駒同士のチームワークを意識しよう

さて、飛車で攻めることはわかった!飛車でどんどん攻めよう!

...としても、飛車だけで相手陣地にせめていっても、飛車が相手に取られて、そのまま負けてしまうでしょう。

そこで意識しないといけないのが、

駒同士のチームワーク です。

 

どういうことかといいますと、相手に駒をとられても、取り返せるように陣形を組むことを常に意識していきましょう。

 

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例えばこの状況ですが、

銀将で角行をとることができますが、その銀将は相手の銀将でとられてしまいます。

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しかし、その後、飛車でその銀将をとることができるのです。

これで、こちらは銀将をとられてしまいました。

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しかし、その代わりに、角行と銀将をとることができました。

これで得をすることができました。

 

特に、駒の持っている枚数というのは有利不利を決める大事なポイントです。

できる限り得をする、せめて損はしないような意識をしていきましょう。

 

最初のうちは

どの駒が取られても、どれかの駒で取り返せる

という状況を作れるようにしましょう。

 

 

 

3. 陣形をきっちりと固めてから勝負を仕掛けよう

先ほどの内容にも関わってきますが、どれかの駒で取り返せるようにするためには、基本的に駒が離れてしまっていてはそれもままなりません。

 

そのため、駒は1個だけズンズンと動かしていくのではなく、連携してじっくりと進めていきましょう。

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例を挙げますが、これは矢倉という戦法と言われて、古くからプロの間でも使われるような由緒正しい戦法です。ここまで歩兵ですら衝突していませんが、既に24手が指された状態です。(お互いに12手ずつ指した、ということです。)

ここまでで、「序盤」と言われ、歩兵同士がぶつかり合ってからが「中盤」といわれますが、つまり序盤はこれだけじっくり準備をしてもよいということです。

じっくり準備することで、中盤の駒のぶつかりあいを有利にすることができるのです。

 

最初のうちは、

攻めは歩兵と銀将をじわじわと前に進めながら、

守りは左に王将を移動しつつ金将を一緒についてかせるようにしましょう。

 

ちなみに、相手は構わずどんどんと攻めてくるかもしれません。

そういう時は将棋は攻める側がやや不利な戦いとなります。

対処さえできれば勝ちに一気に近づきますので、落ち着いて対応しましょう。

 

 

4. 相手なら何を指すか、次の手を考えよう!

次はちょっと高度ですが、意識するだけでグっと勝率があがります。

プロ棋士は何千手、何万手読むと言われますが、そこまでする必要はありません。

とりあえず相手の手を1手だけ読んでみましょう。

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例えばこの場面です。歩兵と銀将で攻めていたら、銀将がピンチになってしまいました。銀将を引くべきでしょうか?

ここで相手の手を読む考え方の出番です。

歩兵を1個進めた場合を考えてみましょう。

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この場面で相手が銀将を取ったとします。

 

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そこで構わず歩兵を進めると、と金になりながら、

相手の駒を取り返せるような状況にすることができました。

仮に、と金がとられても、飛車で取り返すことができます。

そうすれば、こちらは歩兵と銀将を取られた代わりに、

相手の歩兵と金将をとることができました。

 

このように相手の手を考えることで、有利にことを運ぶことができます。

 

戻って、

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この場面で相手が銀将でなく歩兵を取ったら?などもあります。

こういうパターンを深く考えていくことが強くなるための秘訣ですが、

まずは、自分が思いつく1個をされたらどうなるか、というのを考える癖をつけていきましょう。

 

どうしても訓練が必要なポイントですが、

それを学ぶためには詰将棋がオススメです。

終盤の訓練だと思われがちな詰将棋ですが、

相手の動きを考える練習になるので、是非まずは3手詰からの練習をオススメします。

特に3手詰ハンドブックは、複雑で意地悪な問題が少なく、入門の1冊としてオススメです。駒のチームワークの基本がここに詰め込まれています。

 

 

5. 相手の王将の逃げ道をふさごう

駒のチームワークをとりながら、相手の王将を追い詰めた!

...と思ったらスルスル逃げられて逆に自分の王将が追い詰められて負けてしまった

 

というのは、珍しい話でもなく、よくある話です。

最後の追い詰め方1つで勝敗はひっくりかえってしまいます。

 

なんで逃げられるか?

それは単純に逃げ道がある方にこちらが誘導してしまっているのです。

それではいつまでたっても捕まえることはできません。

もう少しで王将を捕まえられそう!と思ったら、相手が逃げたくなる方向を1回考えて、1手を足踏みしてでも逃げ道を塞いでしまうのが勝利への近道です。

 

終盤の勉強に必要なのは、詰将棋だと思われがちですが、

もっと重要なのは「必至」と言われる考え方です。

必至とは、「王手はかけれて無いものの、相手が何をしても、後は流れで相手を詰ませることができる」という状態のことです。

つまり盤面を詰将棋の状態にしてしまうことで、これを意識するだけでぐっと相手を追い詰めやすくなります。

「自分の知っている王将の追い詰め方」に持ち込む方法こそが勝ちへの近道です。

特におすすめなのが寄せの手筋200ですので、どうしても相手を追い詰めきれないという人には是非読んで欲しい1冊です。

 

 

 

 

+1. 戦法を覚えよう!

ただ戦法を丸暗記するだけでは、中々身に付きませんが、

今までの内容を踏まえた上で戦法を学べば、一気に勝ちやすくなります。

特に序盤の勝負は事前準備がものをいうのです。

 

まず最初に覚える戦法は、棒銀がオススメです。

検索すれば、棒銀を解説してくれるサイトも出てきますが、

詳しく説明してくれるのはこちらの本です。

特に序盤の攻め方だけでなく、一局を通した解説がマンガでわかりやすくされており、棒銀を覚えるだけでなく、将棋の入門の1冊としてすばらしいです。

 

 

 

最後に...

将棋はあくまで自由です。

調べると、沢山の情報にあふれていて、あれもこれも覚えないといけない!というような錯覚に陥ってしまいます。

 

しかし、楽しむためにはそんなの後回しでよいのです。

 

まずは指してみて、うまくいかなかったらこの記事に立ち返って、

それでなんとなくわかってきたら戦法を覚えて...と、じっくり学んでいきましょう。