棒銀の種類から学ぶ 将棋の戦法とは

「オススメの戦法は?」

というありふれた質問。

 

しかしながら、将棋の戦法というのは「これがオススメ!」とぱっと答えられるものは意外と少なく、難しいものです。

 

それは何故か? 

戦法とはそもそも、相手によって変えるものなのです。

 

 

さて、ここで「初心者にオススメの戦法は?」と聞かれて、

解答率堂々のNo1を誇る棒銀

 

棒銀は比較的相手を選ばずに使える戦法ではあるんですが、

実は状況によって狙うべき攻め方というのは少しずつ違います。

 

今回は5種類の棒銀を見ていきましょう

 

 

1.原始棒銀 

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将棋ウォーズを始めたらしばらく得意戦法に居座ることに定評のある原始棒銀

発生する条件がゆるゆるのため、ウォーズでは非常に出やすいのですが、

本来は対矢倉囲いの戦法です。(定義がやや曖昧ですが)

 

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とりあえず細かい手順とかは置いておいてこういう盤面で、

▲1五銀 △5二金 ▲4五歩 △同歩 

としたら

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こうなればもらったもんで、続けて

▲2四歩 △同歩 ▲同銀 △同銀 

として

▲1一角成!

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今この瞬間の駒の損得だけ見れば後手が勝ってますが、

当然馬が作れて相手の矢倉のなりかけの陣形をぼろぼろにして、

明らかに先手優勢です

 

実は原始棒銀は対矢倉決戦兵器だったのです。

 

 

 

2.矢倉棒銀

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続いては矢倉棒銀

 

これはお互い矢倉に囲い合い、そこから棒銀をする戦法

先ほどとは違って自分も囲っています。

 

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例によってとりあえずここから

 

▲2五歩 △7五歩 ▲同歩 △同角

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後手は矢倉のよくある攻め方の一つで、

ここから飛車角銀桂馬をうまく使うのが狙いです。

 

ここから、

▲3八銀 △6四角 ▲2七銀 △7四銀 

▲2六銀 △7三桂 ▲1五銀 △2二銀

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 お互い攻めの形を整えながら、先手は棒銀です。

棒銀対策で後手は2二銀としましたが、

 

▲2四歩 △同歩 ▲2三歩打 △同銀

と銀をおびき寄せて

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 ▲2四銀 △同銀 ▲同角 △2三歩

▲4六角 まで

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銀交換と、角交換も見える形になりました

棒銀は成功です

 

 

 

3.角換わり棒銀

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続いては角換わり棒銀

 

アグレッシブな角の交換という行動に、

さらにアグレッシブな棒銀を合わせた戦法

 

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例によって基本図から

▲2七銀 △7四歩 ▲2六銀 △1四歩

 

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今まで特に触れてなかった1筋の歩をつかれてしまい、

銀はすぐは出られないのですが、

▲1六歩 △4八玉 ▲1五歩 △同歩

 

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構わず端からの攻撃を決行し、

▲1五同銀 △同香 ▲同香 △1三歩

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一旦攻めが止まってしまったかのようにも見えますが、

ここから桂馬を狙いつつ、

▲1二歩 △2二銀 ▲1一歩成 △同銀

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失敗したかのようにもみえますが、

▲8四香 △同飛

ここで▲6六角!

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飛車と銀の両取りがかかる非常に強力な1手に繋がります。

 

まさに角交換したからこその1手です。

 

 

 

4.相掛かり棒銀 

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次は相掛かり棒銀

字のごとく相掛かりから棒銀する戦法

 

おそらくお互い棒銀しか知らない初心者同士なら相掛かり棒銀になる

 

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例によって基本図から

▲3八銀 △4二銀 ▲2七銀 △5二金

▲2六銀 △4一玉

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棒銀をみせながら相手の出たしを遅れさせ、

こちらもこの後玉を囲うというなどゆったりめの将棋になります。

 

 

 

5.対振り棒銀

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最後に対振り棒銀

相手が振り飛車の時の棒銀のことをこういいます。

 

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このような場面から、相手の突破を狙う訳ですが、

残念ながら自分が詳しくなくて書けません。

▲3五歩 △3二飛 ▲3四歩 △同銀

になるぐらいまでは知ってますがその後はよくわかりません。

 

棒銀側はわかりやすく取って取り返してといきたいのですが、

振り飛車側が中々同歩ととってくれない場合もあり、

居飛車のようにテンポのいい棒銀は中々できません

(今までのも対策を知ってればといったところではありますが

 

飛車と銀の連携でしっかりと戦う将棋になります。

 

 

 

 

 

 

 

このように、相手の戦法が違うだけで、

こちらが同じ棒銀でもその狙いというのは少しずつ変わってきます。

 

棒銀だけでもしっかりと戦うことはできますが、

相手によってどのように攻めるかをきちんと考えれられるようになると、

きっと、もっと将棋が楽しくなることでしょう。